メタボリックシンドロームとは?
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)は、内臓脂肪型肥満をベースとして高血圧、高血糖、脂質代謝異常(コレステロールや中性脂肪が多い状態)のうちの、いくつかの危険因子をあわせもった状態をいいます。
内臓脂肪が過剰にたまっていると、糖尿病や高血圧症、高脂血症といった生活習慣病を併発しやすくなってしまうのです。
しかも、「血糖値がちょっと高め」「血圧がちょっと高め」といった、まだ病気とは診断されない予備群でも、併発することで、動脈硬化が急速に進行します。
メタボリックシンドロームはなぜ危険なの?
日本人の三大死因は、がん、心臓病、脳卒中ですが、そのうち心臓病と脳卒中は、動脈硬化が要因となる病気です。
メタボリックシンドロームになると、糖尿病、高血圧症、高脂血症の一歩手前の段階でも、これらが内臓脂肪型肥満をベースに複数重なることによって、動脈硬化を進行させ、ひいては心臓病や脳卒中といった命にかかわる病気を急速に招きます。
内臓脂肪はなぜ問題なのでしょうか?
内臓脂肪が必要以上に溜まると様々な悪影響が出てくるのです。
インスリン抵抗性を悪化させる
血液中の糖質を増やし、血糖値を上昇させる原因となる。
蓄積された脂肪が分解されて、再び血液中に入りやすくなる
血液中の中性脂肪やコレステロールを増やす原因となる。
血圧を維持する物質の機能が低下し、反対に上昇させる物質が分泌される
血圧の上昇をまねく原因となる。
そのほか、内臓脂肪が増えると、超悪玉(小型LDL)コレステロールが増加します。
メタボリックシンドロームの予防・改善
メタボリックシンドロームの予防・改善には、1に運動、2に食事
メタボリックシンドロームを予防・改選するためには、生活習慣を改善して、内蔵脂肪を減らすこと。
運動する習慣を身に付けて、食生活を改善することが大切です。
内臓脂肪型肥満の人には、運動をほとんどしていないケースが多くみられます
運動の基本は有酸素運動ですが、心臓や血管にあまり負担をかけない軽めの運動…たとえば散歩やウォーキングなどから、少しずつ始めるようにします。
いままで運動をまったくしていなかった人にとっては、散歩やゆっくりしたウォーキング程度の運動でも、続けると効果があります。
大切なことは、少しずつでもいいので、できるだけ毎日続けることです。